配属希望の皆さんへ

材料工学って何だろう

 私たちの研究室では「材料工学」をキーワードに研究を行っています。工学部にある学科と言えば,機械工学,電気工学,電子工学,情報工学,建築工学,土木工学,化学工学・・・・・「材料工学」は少し耳慣れない学際分野かもしれません。しかし,上記の機械,電気・電子,土木・建築などから環境,医療,航空に至るあらゆる分野において,「材料」を使わない分野はありません。新材料の発見,開発は新しい技術の基礎を与えます。このように見ると,新技術開発の鍵は,根本的には「材料」が握っているとも言えるのです。

材料工学とは

  • 材料をどのようにして作るのか
  • 得られた材料の結晶構造や組織はどのようになるのか
  • その材料はどのような物性を持つのか
  • その物性がどのようなことに役立つのか
を調べる学問です。物理学・化学の知識を使って物質の構造や機能を解明し,さまざまな産業分野で応用される材料を開発することが究極の目標です。

いろいろな材料

 一口に材料といってもいろいろありますが,工業の分野で使われる材料を工業材料といいます。工業材料は,金属材料非金属材料とに大きく分けられます。
さらに金属材料は鉄鋼材料非鉄金属材料とに,非金属材料は無機質のセラミックスと有機質の高分子材料とに分けらます。
 また,使用用途により構造材料機能材料に分類されます。

  • 構造材料とは力学性能を主とした工業材料のことをいいます。 高い強度,硬度,靭性などの力学性能を備え,機械,器具,などの構造物に使用されます。
  • 機能材料とは材料の電気的,光学的,磁気的,化学的性質などを生かした機能を発揮する材料です。機能材料の示すユニークな物性は今日の我々の暮らしをいろいろな部分で支えています。

私たちの研究室では

主に,機能性焼結材料の工学的な研究を行っています。いわゆる"ものづくり"です。材料を実際に自分で作ってみたい人,その材料の特性を評価してみたい人,お待ちしています。
研究成果は学術雑誌,国内外の学会等で発表しています。詳細は研究内容をご覧ください。
研究室見学は歓迎します。希望者は北川までご連絡ください。

研究室配属を希望する皆さんへ

 卒業研究は,これまでに高等学校や大学で講義として行ってきた実験・実習とはかなり性質が異なります。 講義で行う実験は, 教員があらかじめ用意した試料,実験装置を用いて行うものです。 多くの場合,結果はある程度わかっていて解釈も一通りしかありません。 一方,卒業研究の場合,内容はオリジナルな物であり,実験結果がどうなるのかはやってみなくてはわかりません。さらに,結果に対する解釈が研究者によって異なることも多々あります。こう言うと大変そうに感じられるかもしれませんが,研究の面白さは 得られた実験結果をどう解釈するのか,得られた実験結果を踏まえ今後どう進めるべきか・・・など,自ら考えて進めていくところにあります。卒業研究は大学生活の集大成です。「一つやってやろう!」という元気のある皆さんをお待ちしています。

大学院を希望する皆さんへ

 大学院生には,実験・研究を主体的に進め,研究室の主力としての活躍を期待します。良い研究成果を出して,それを学会発表,論文発表等にて世に問うことを目標にしてください。研究活動は何らかの形で成果発表をしないと完結しないものです。本研究室の大学院生は博士前期課程の2年間で,少なくとも1回は学会等における発表を行います。研究は一生懸命やれば楽しいものです。大学院生は研究さえしていれば誰にも文句を言われない羨ましい立場です。頑張ればどんどん活躍できます。志の高い皆さんをお待ちしています。

卒業後の進路

 物理・マテリアル工学科を卒業した学生には,理学部物理学科,工学部応用物理学系諸学科,および材料系諸学科を卒業した学生に可能なすべての進路が開かれています.本研究室の卒業生の進路も物理・マテリアル工学科とほぼ同様の傾向です。約半数の学生が大学院に進学しています。

主な就職先(順不同)

  • 大学院修了生
  • 太陽社電気,東海理化,イビデン,アキレス,高等学校教員,デンソー,日立マクセル,星和電機,パナソニック半導体エンジニアリング,守谷刃物研究所,島根三洋工業,イサハヤ電子,セコム山陰,シャープ など

  • 学部卒業生
  • キグチテクニクス,松崎製作所,サンテクノス,中学校教員,岡山ガス,リョービ,オンキヨー,弘法,イエローハットセールス,守谷刃物研究所,ソニーLSIデザイン,山陽鉄工,山陰スバル,BEX,フクダ電子,ミサワホーム中国,島根三洋工業,カネカソーラテック など

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